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5月9日、新規入会者・入会検討者向けのオンライン特別座談会が行われ、前半はオンライン教育下の大学の意義、そして後半は3つのグループに分かれ、A:大学教育オンライン化によって生じる問題と、B:その対策について活発な意見交換がなされました。

第1部では、参加者それぞれの大学の意義を全体共有しました。友人と共に学べる環境や図書館・自習室の利用、研究室にしかない研究設備の利用などの学問的側面の重要性はもちろん、友人や教授と関わりのある「居場所」としての大学、また彼らとのコミュニケーションの中で生じる偶発的な発想・行動の重要性が議論されました。

第2部での討論内容は以下の通りです。
Aグループ
A:
オンライン移行による、人との関わりの減少、特に新しいコミュニティとのコミュニケーション減少が問題だと考える。
B:
解決方法を考えるにあたって、根本は授業でのコミュニケーションにあると思う。

  • 役割分担を行う
  • 少人数クラスアウトプット型クラス
  • 大人数インプット型クラス:授業内の最後に、少人数で感想を言い合う時間を付けることも可能。
  • •SNSや企画などで授業のつながりを継続する仕組みを作る

Bグループ
A:

  1. 偶発的なコミュニケーション機会の消失。―新たな人間関係を構築するには、自分で自分を発信する必要性が高い。
  2. 物理的距離が遠くなり、心の距離感を埋められない。―物理的距離感が心理的距離感と相関があるようで、オンラインでは物理的距離の不足を解消する埋め合わせが必要である。

B:

  1. 能動的な自己発信の形として、自己プレゼンテーションを推奨する。
  2. 新しいコミュニケーションの形として、バーチャル空間内でアバターを利用したコミュニケーションが考えられる。(アバター同士の距離≒現実の個人同士の距離)
    *その他
    コミュニケーションツールをコミュニケーションレベルによって使い分ける。
    (例)フォーマルな会議はZoom、カジュアルトークはLINEを利用する。

Cグループ
A:
授業の前後や食堂において見られるような、学生間の偶発的な会話が生じにくいうえ、話し相手の雰囲気が掴みにくく、初対面の人と距離を縮めづらいという問題がある。
B:

  • 授業時間外レクリエーションへの参加
  • SNSを用いた自己情報発信
    →個人レベルで積極的に他者と関係を構築することが重要
  • 5Gを導入した時差のない会話を実現すること
  • VRチャットやアバターを通して、自己表現の手段を増やし、他者理解を促進すること
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